全日本小中学生ダンスコンクールの提出動画による出場規定審査、選考基準について知りたいって方へ。
現在、予備審査に向けて練習しているのだが、どんなところを見られるのかわからず悩んでいる。
あと、なんか、万が一、予備審査までに作品が完成しなかった場合でも予備審査にエントリーしてコンクールに出場することが出来る裏技などがあれば知りたい。と考えていませんか?
本記事では下記の内容で解説していきます。
それと、そんな悩みを持った人のために春日部ダンスクールのKT SQUADが全日本小中学生ダンスコンクール予備審査にエントリーした時の結果などについてもお話しさせてください。
本記事の信用性
この記事を書いている僕は、ダンス講師歴10年以上。
2017年から毎年、全日本小中学生ダンスコンクールにプロデュースしているキッズダンスチームを出場させているので記事の信頼性に繋がると思います。
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今回は、全日本小中学生ダンスコンクールの予備審査の特徴を抑えつつ実際にエントリーして感じた「大切なことと、こだわらなくていいところについて」解説していきます。
本記事では「予備審査用の動画の提出が不要」になった事例なんかについても、ちょっとだけ紹介します。
全日本小中学生ダンスコンクール予備審査を通過するために大切な3つのこと
選曲、衣装、振り付け
全日本小中学生ダンスコンクールの予備審査は基本的には全チーム通過することが出来ます。
運営側はこのように言っています。
予備審査
出場規定の審査に加え、応募多数の場合は提出動画による選考も行います。
上記からもわかるように出場規定をクリア出来れば基本的には出場することが出来ます。
では、出場規定に引っかかるパフォーマンスとはどういったものなのか!?
出場規定に関する主な項目は下記の通り。
出場規定
- 選曲
- 衣装
- 振り付け
ダンスコンクールの選曲に迷ったらクリーン・バージョン
クリーン・バージョン
全日本小中学生ダンスコンクールの出場規定によると、わいせつな表現や攻撃的な内容などを含む、公序良俗に反する楽曲は使用出来ないとされています。
なので、海外の楽曲を使用するチームはスラングなどに気をつける必要があるでしょう。
実際に使用する楽曲にわいせつな表現や攻撃的な内容が含まれていると下記のようなお願いの連絡が来ます。
運営スタッフ
予備審査動画・提出書類について楽曲の確認をしたところ、下記の修正・配慮いただきたい点がありました。
内容をご確認いただき、ブロック大会への出場がもし決定した際は、大会出場に向け修正・配慮いただけますでしょうか。なお、出場の際はこの後、音源を提出いただきますが、提出音源が修正・配慮されたものでない場合、内容を確認し失格となることがあります。くれぐれもご注意ください。
もし編集して、わいせつな表現や攻撃的な内容部分をカットしているのであれば、エントリーする時に運営側に「そのような歌詞が含まれている楽曲を使用していますが編集して、〇〇の歌詞の部分はカットしてあります。」と伝えましょう。
どうしても、わいせつな表現や攻撃的な内容部分を使いたくて歌詞の部分にこだわりがないという場合は、クリーン・バージョンを使用することで、その問題をクリアすることが出来ます。
どうしてもという場合は『曲名+Clean』で検索してみてください。
clean versionとは
ポピュラー・ソングの歌詞に含まれている性的または暴力的な表現などを適切なものに置き換えたもの。
引用元:英辞郎on the WEB
衣装、メイクはそこまで気にしなくてOK!
行き過ぎは注意
全日本小中学生ダンスコンクールの出場規定によると、華美な衣装やメイクアップは避けてくださいとのことです。
そのほかにも、ステージを傷つける恐れがあるタップシューズや覆面などで終始顔が全く見えないのもNGとされています。
実体験から言うと華美な衣装やメイクアップに関しては、そこまで気にする必要はありません。
なぜなら、会場でステージ映えするような衣装、メイクをしている子をたくさん見かけるので、そこで引っかかることは基本的にないはずです。
肌の露出に関してですが、こちらもそこまで気にする必要はないかと思います。
下記の衣装に関しては注意をされたことはありません。
出場チームの中には、チアダンスのチームも多数あるのでミニスカートのような衣装も問題ないはずです。
ちなみに衣装やメイクは大会途中での変更が可能で、それぞれ審査の対象外となっています。
振り付けはこのダンスに注意
レゲエ、クランプ
基本的には自由ですが、曲選びと同様に、わいせつな表現や攻撃的な内容などを含む場合は失格となることがあるとされています。
なので、名前の付いているステップを使うチームは、そのステップの名前や意味を調べて、わいせつな表現や攻撃的な内容などが含まれていないか確認しておくと予備審査をスムーズに通過することが出来るはずです。
注意ポイント
レゲエダンスのペアダンス、フロアムーブだったり、クランプのバトルシーンのような物を取り入れて相手を突き飛ばすような動作は、もしかしたら注意を受けるかもしれないので注意しましょう。
ヒップホップやロックダンスに関しては、基本的に引っかかることはないと思ってもらって大丈夫です。
こちらも衣装やメイク同様、大会途中に変更することが可能です。
全日本小中学生ダンスコンクールの予備審査までに作品が完成しなかった時の裏技
3つの裏技
予備審査の提出期限は毎年6月の半ばから下旬にかけてということで、新年度が始まってから2ヶ月とちょっとしか時間がないので準備しきれないなんてチームも多いのではないでしょうか。
そんなチームの方々に僕たちが実際に使用して来た全日本小中学生ダンスコンクール予備審査に通過するための裏技を3つ紹介します。
3つの裏技は下記の通り。
こんな方におすすめ
- 他の作品のダンスを使う
- 出来る子だけでエントリー
- ダンスをループさせる
順に説明します。
他の作品のダンスを使う
ダンスの使い回し
曲には全然合わないかもしれませんが、予備審査までに作品の完成が間に合わなければ他の作品で使った振り付けをそのまま使っちゃいましょう。
全日本小中学生ダンスコンクールでは、予備審査で使用した曲を予選、全国大会と使うことになりますが、振り付けは変更可能なので全然問題ありません。
さすがに誰もが知ってるようなメジャーアーティストの振り付けだとまずいと思うので、使用する振り付けはあくまで過去に自分たちで作った振り付けにしましょう。
出来る子だけでエントリー
必ずしも全員で参加する必要はありません
予備審査は振り付けを覚えてる子達だけで出るってのもひとつの手です。
全日本小中学生ダンスコンクールはエントリーする時にメンバーの名簿を提出しなければならないのですが、そこに予備審査に参加していない子をチェックする項目があるので予備審査は必ずしも予選に出場するメンバー全員で参加しなければいけないという決まりはありません。
エントリーシートの書き方について詳しく知りたい方は、全日本小中学生ダンスコンクールについて をどうぞ。
ダンスをループさせる
繰り返し踊る
完成しているところまでのダンスを繰り返し踊るってもありです。
実際、会場で開催する予選でも同じようなメロディの部分は同じダンスを繰り返し使ってるチームもあります。
アーティストのパフォーマンスでもサビは同じダンスを踊るなんてのは普通のことなので全然問題ありません。
番外編
カンニング
子供たちには、なんとなくダンスを覚えてもらって、先生が子供たちの前方でお手本を見せながら撮影する方法も案外いけます。
もちろん撮影する時は、お手本になる先生はカメラに映らない位置で踊るようにしてください。
綺麗な動画を撮影、編集する方法については、オンラインダンスコンテスト用の動画をカッコよく撮影する方法 をどうぞ。
全日本小中学生ダンスコンクール予備審査の結果!
予備審査通過
結果は、見事予備審査通過!
春日部ダンススクールは2017年から毎年、全日本小中学生ダンスコンクールに出場させてもらっていますが予備審査に通過出来なかったことは1度もございません。
ただし、使用する楽曲については注意されたことがあり、何度も運営サイドとやり取りをしたことがあります。
連絡をもらった楽曲について
Beauty And A Beast/Justin Bieber の歌詞 "In time, ink lines, bad b-tches couldn't get on my incline"の部分は使われていますでしょうか?という連絡をいただきました。
全日本小中学生ダンスコンクールの予備審査に通過出来ないってことはあるの!?
ある!?
結論からいうと、あるらしい。
曖昧にしたのは、直接聞いたわけではなく保護者さんから「〇〇ダンススクールに子供を通わせてる友達がいるんですけど、3年目でやっと予備審査を通過することが出来たって言ってました」という保護者情報だからです。
もしかすると、そのチームは出場規定を破ってしまったのかもしれません。
全日本小中学生ダンスコンクールは年々出場チームが増え、近年は参加チームの負担を減らすために午前の部、午後の部と分けてくれたりと出場枠を毎年増やしてくれているので、何度も言いますが応募多数でなければ出場規定さえクリア出来ていれば基本的には通過することが出来ます。
全日本小中学生ダンスコンクール予備審査のエントリー受付期間について
エントリー受付期間
全日本小中学生ダンスコンクールのエントリー期間は部門によって違って来ます。
2024年のエントリー受付期間
- 学校参加の部 4月1日〜7月3日
- オープン参加の部 4月1日〜6月27日
オープン参加の部の方がエントリー受付期間が少しだけ短くなっているので気をつけてください。
全日本小中学生ダンスコンクール予備審査用動画の提出が不要になった事例
2021年予備審査の中止
2021年4月25日から緊急事態宣言が出されてことによって児童が集まっての練習は困難であろうとコンクール側の判断で予備審査を行わないことになりました。
その後も続く緊急事態宣言に会場での予選も難しいだろうということで、オンライン審査に変わり全国大会だけが行われました。
申込期限に関しては、通常予備審査で動画を提出するのが6月なのに対して、オンライン審査は申し込み自体は9月1日までで動画の提出は9月21日まででした。
予備審査の申込期限から3ヶ月後ですね。
オンライン審査について詳しく知りたい方は、全日本小中学生ダンスコンクール2021についてまとめました【オンライン審査】をご覧ください。
まとめ
今回は、春日部ダンススクールが毎年出場させてもらっている全日本小中学生ダンスコンクールの予備審査について記事にしました。
新年度がスタートしてからコンクールの準備を開始したのはいいものの時間がなくて完成度が……。
そんなチームの方、安心してください! 予備審査で見ているのは作品の完成度ではありません。
大切なのは出場規定をクリア出来ているか、どうかです。
万が一、出場規定に引っかかった場合は運営スタッフさんから連絡が来て、どの項目で出場規定に引っかかっているのか教えてくれますので安心してください。